アメリカ 旅日記

【アメリカ】窓の向こうは空「ウィンドーロック」ナバホ自治区

私はつくづく奇岩が好きなのです。
モニュメントバレーのような奇岩天国に行くと、うはうはします。

ネイティブアメリカンは太陽や月、風や大地を尊ぶ文化がありますが、同じく大きな岩を神聖化する風習があるように思います。
なので、彼らの聖地には奇岩が多い。気がする。

そういえば日本も、古来から巨木にしめ縄を張って御神木とする風習がある。
八百万に神が宿っているという信仰。
古代日本は、ネイティブアメリカンと似ています。

以前、ネイティブアメリカンの女性に「あなた、わたしの娘にそっくり。二度見しちゃった」と言われたことがあって、私も彼らに対して勝手にシンパシーめいたものを感じていたりなんかして。

話が散らかってきましたが、まとめると、
「奇岩が好きだぞ、わっしょーい」なのです。(まとまってない)

というわけで、行ってみました。
ナバホ自治区の首都ウィンドーロックにある、その名も「ウィンドーロック」。

ギャラップの町から30分

アメリカ南西部、ナバホ・ネーション(ナバホ族の準自治領)の首都「ウィンドーロック」。
ニューメキシコとアリゾナの州境の辺り。

ちょっと南にルート66があって、ギャラップという町があります。
ちなみにギャラップの町には、ネイティブアメリカンのハンドメイドクラフトを扱う店がたくさんあります。しかも高品質の。かっこいいっす。

治安はあまり良くないのだけど、ルート66の観光スポットでもあるので、昼間に大通りを歩くぐらいなら大丈夫。おもしろい町です。

そんなギャラップからウィンドーロックの町までは、車でだいたい30分。
しかしややこしかった、岩までが。

もう、カーナビ(GARMINのやつ)先生の操り人形となって無心でハンドルを切るのみ。
カーナビがなかったら辿り着けなかったと思う。案内板とかもなかったし。尋ねようにも人気がなかったし。そもそも方向音痴だし。
ともあれ辿り着けて良かった。

なお駐車スペース、ありました。入場料フリー。
小さなブースを出して、お土産を売っているお母さんもいました。
見物人は私ひとりでした。

空を映す窓、ウィンドーロック

ウィンドーロック(Window Rock)。
うむ。窓です。窓の向こうは空。青の世界。

だけどこの時は「ウィンドーロック」と呼びながら、なぜか「Wind Rock」に脳内変換されていて、「ああ、たしかに。の通り道だものね」と独りごちておりました。

でも、あながち間違っていないのかもしれません。
風はきっと、この穴から青の世界へ抜けて、また青の世界から帰ってくるのでしょうから。

しかし、なにがどうなってこんな形になったんだろうね。不思議。
アーチーズとかの橋状の岩と同じ構造かなと思いWikiってみたけど、書いてある日本語が理解できなかった。(複雑で)

アーチーズ国立公園 - Wikipedia

ウィンドーロックの前に、コードトーカーの像が立っていました。

第二次世界大戦で暗号通信のためにナバホ語が採用され、ナバホ族の数百人が「コードトーカー」として従軍したのだとか。
ナバホ語があまりにも複雑で、ドイツ軍も日本軍もその暗号解読に成功することはなかったそうな(Wiki調べ)。

たしかに。彼らの言葉は難しい。発音も独特だ。
とはいえ、彼らは表面的にはアメリカ英語を話すから、私みたいな観光客が生のナバホ語に触れられる機会はほとんどない。

言葉だけじゃない。文化や信仰もそう。
ネイティブアメリカンに関する書籍や文献はすでに多く、文化や信仰も表面的にはポピュラーだけど、彼らの本当の姿を知っている人は限られているのだろうと思う。
なんか、さみしい。

なお、ウィンドーロックの町には、ナバホ・ネーション・ミュージアムとか、ナバホの工芸品を扱うマーケットプレイスとかもあったらしいのだけど、立ち寄らずに去りました。ていうか、あったの気づかなかった。
自身の岩バカぶりに、あんぐり。
(おわり)


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  • この記事を書いた人
絶景ライター あゆ

絶景ライター あゆ

絶景フェチ目線の旅情報とリポートをお届けしています。 ハワイ、セドナ、アメリカ南西部、アジアに行きがち。 海、砂漠、荒野など、ひろーい場所が好きです。

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