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【パワースポット】ふたたび産まれ落つ「バーシング・ケーブ」セドナ

「バーシング・ケーブ」、直訳すると「誕生の洞窟」。
私はパワーや波動のようなものを敏感に嗅ぎとる能力はない、たぶん。
それでも、何かこう「特別な場所だぞここは」という、ピンと清々しい雰囲気を確かに感じる場所です。

場所は、ボイントンキャニオン方面。ざっくり。
実は、はっきりとは分かりません。えへ。
何でも知ってるGoogleマップ先輩でさえ、ご存知ない様子。
というのも、毎度ガイドさんに連れていってもらうのですよ。

いつもお願いしているガイドさんのウェブサイト

セドナ好きの皆さんならご存知かも。頼れるセドナ老舗ガイド、ナナさんでございます。

まずは車で近くまで行って、洞窟まで少し歩きます。
すると、洞窟のちょうど正面にあたるところに、ネイティブ・アメリカンが儀式に使用するメディスン・ホイールが。

東西南北を指しています。
東は知恵、南は生命、西は浄化、北は忍耐の象徴。
ここで、それぞれの方角に感謝して祈る、ささやかな儀式を行います。
実に研ぎ澄まされる儀式です。
トゥーマッチなものがすっかり削がれて、自分が、ひとつの純粋な塊になるのを感じます。

そして、いよいよ洞窟へ。

ほとんど垂直の壁面に、ちょうど1人分ぐらいの小さな横穴がぽっかり空いていて、その穴によじ登るのです。
大丈夫。ナナさんのパートナー、ケニーさんがアテンドしてくれます。

こうして手慣れた誰かにサポートしてもらわないと穴によじ登ることはできないので、やはりここはツアーで来るべき場所です。

穴の中は、まるで母親の胎内。

だから、この洞窟は「子宮の洞窟」とも呼ばれます。
顔を上げれば、赤い岩、青い空、緑の木々。

枯山水って、山と水ひいては世界そのものを表現してるっていうじゃないですか。
ここから望む光景もまた、枯山水のような趣きを感じるのです。

赤、青、緑。これが地球ですよ、お嬢さん。
地球はあなたを歓迎していますよ。
そんな声が聴こえてくるかのような。
ただただ、ありがたい気分になります。

ここで祈るときには、「〜してください」とか「〜になりますように」とか、そういうのじゃない方がいいんですって。
「私は〜です。ありがとう」そうやって感謝するのがいいそうです。
たとえ今は実現していない事だとしても、いつかそうなると信じて「私は〜です」と言い切ってしまう。
いわゆる、アファメーションってやつですな。

私はここへ来ると、いつも頭が真っ白になって、望みや願いがうまく浮かんでこないのですよ。
だから頭の中はずっと「ありがとう」のいっぺんとう。
何に感謝しているのすら、もう自覚なし。
いや、感謝すべき対象なら数え切れないぐらいある。
だからもう、全部ひっくるめて「ありがとう」なのだ。

頭の中で何度もありがとうを繰り返したら、そっと穴を降ります。
ふたたび地球に産まれ落ちたような気分。
泣いちゃうんですよねー。なんでだか。
赤ちゃんも産まれるやいなや産声を上げるけど、それと同じかしら。ちゃうか。
ともあれ、産まれてきて良かったなあ。という幸せにしみじみできます。

とりわけ辛酸をなめて生きてきたわけじゃないのだけど、それでもこんなふうに幸せを感じられる。
やっぱり、バーシング・ケーブは特別な場所。
ここがセドナの真髄とさえ思う。
そんな場所です。
(おわり)


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  • この記事を書いた人
絶景ライター あゆ

絶景ライター あゆ

絶景フェチ目線の旅情報とリポートをお届けしています。 ハワイ、セドナ、アメリカ南西部、アジアに行きがち。 海、砂漠、荒野など、ひろーい場所が好きです。

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