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【アメリカ】大地を征く帆船「シップロック」ナバホ自治区

これまたへんぴなところにあるのですよ。
ナバホの聖地「シップロック」。

ニューメキシコ州ギャラップの町をずっと北へ上がったところ。
Shiprockという町がありますが、ここではなくてですね、そのちょっと南西辺りにある大きな岩山のことです。

この岩山は、27百万年前に活動した火山火道が冷却固化し、侵食に耐えて地表に露出した岩頸と呼ばれる地形である。放射状に伸びる何本かの岩脈を伴う。

出展:Wikipedia

地質学的には、そういうことだそうで。
要するにマグマの通り道が固まって、山になったということか。
とすると、てっぺんには吹き出し口があるのだろうか。
ハワイ島のラバ・チューブ(溶岩トンネル)は洞窟状になっていたけれど、あれと同じようなものだろうか。(いまいちピンときてない)
ともかく、パワフルな外観をしています。

ナバホ自治区に位置し、また古くはプエブロ族やアナサジ族が暮らした地域にあたります。
ナバホが聖地として護っている山です。

ギャラップから1.5時間

ギャラップからは迷いようもない1本道。491号線をひたすら北へまっすぐ。
ちなみに、ギャラップの町にはネイティブアメリカンの工芸品を扱うお店がたくさんあります。

(関連記事)【アメリカ】窓の向こうは空「ウィンドーロック」ナバホ自治区

まっすぐ行きすぎるとShiprockの町へ着いてしまうので、その手前で左折を。
シップロックはシップロックの町にはないのであります。ややこしい。

左折ポイントに標識らしいものはなかったのだけど、大丈夫、迷いませんでした。
なんせ、遠くにもうシップロックの黒いシルエットが。
なので感覚的に「うむ、ここらで左折ですな」と。
左折したら、西へあと10分弱でシップロックです。

大地を切り裂く船、シップロック

ウィキペディアのいう「岩脈」らしきものが近づいてきて、ちょうどその手前に右折できる入り口がありました。

出展:Google Map

やはり看板のようなものはなかったけれど、入ったところに「Ship rock」と書かれた石があったので、おそらくここから入るので間違いないと思います。

入ってすぐのところに車を停めました。
車を降りてシップロックを眺めると、途端に恐ろしくなりました。
まだずっと遠くにあるのに、たちまち飲み込まれてしまいそうでした。

岩脈はまさに航跡で、シップロックはまさに船。
大地を海のごとく切り裂いて、今なお進んでいるみたいでした。
だけど、船のように爽やかなイメージは一片もなかった。
黒い岩肌が霞の向こうで生々しくうねっていて、ただ怖かった。
身震いさえしました。
なぜでしょう。不思議。

タイヤ痕がシップロックに向かって伸びていたので、おそらく車でもうちょっと近づけたのだと思います。
だけど、やっぱり怖かった。
結局最後まで、入り口付近から先へ進めませんでした。

ナバホの人たちは、シップロックを「羽の生えた岩」と呼ぶそうです。
かつての住処からナバホ族をここへ運んできたのが、シップロックなのだとか。
空飛ぶ船か。ありえなくもない。
そう思えるほど、なにかこう、異質なものを感じてしまいました。
はあ。不思議。

その後、フォーコーナーズへ

ちなみにシップロックを去った後は、そそくさとフォーコーナーズへ向かいました。
知り合いに「シップロックの町は治安が悪いぞ」と散々脅されていたので、もう、一目散に町を駆け抜けました。

フォーコーナーズへは所用1時間ぐらい。その後は北西へ2時間弱ほど走って、ナチュラルブリッジズ国定公園に近いブランディングという町で1泊。
西へ行けばモニュメントバレーもあるので、そちらへ流れるのもいいと思います。
その辺りのことはまた別記事にまとめようかと。

はあ。シップロック。いろいろ怖かった。
(おわり)


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絶景ライター あゆ

絶景ライター あゆ

絶景フェチ目線の旅情報とリポートをお届けしています。 ハワイ、セドナ、アメリカ南西部、アジアに行きがち。 海、砂漠、荒野など、ひろーい場所が好きです。

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