グランドサークルの中でもとりわけ見事な造形美を誇るアンテロープ・キャニオン。
初めて写真を見た時は「おお、さぞかし秘境なのでしょうね」と思ったのだけど、実際に行ってみるとアクセスは良好だし、見学方法も明快だし、思っていたよりハードル低めの初心者向けスポットでした。
なんならベガスやセドナから日帰りのオプショナルツアーも出てるし。
しかしアンテロープキャニオンへ行くと、我々旅行者はいつも突きつけられるのです。
「アッパーVSロウワー両方行った方がいいの」問題。
そして「アッパーVSロウワー選ぶならどっちがいいの」問題を。
アンテロープ・キャニオンは2箇所ある
そう、アンテロープ・キャニオンは2箇所ありまして。
上が「アッパー・アンテロープキャニオン」で、下が「ロウワー・アンテロープキャニオン」。
一つのMAPにまとめる方法が分からず。距離感つかみづらくてすみません。
どちらもページの町から車で10分弱の辺りにあります。
それぞれ単独でガイドツアーが用意されていて、ナバホ族の方が案内してくれます。ナバホの聖地なので勝手に入る事はできません。
所要時間はどちらも1時間ぐらい。
ツアー料金は、アッパーが60ドルでロウワーが50ドルちょいです。
せっかくだから両方行きたい。
所要時間的には両方参加できそうだけど、でもツアー料金がかさむ。
嗚呼、両方行くべきなのか、どちらか一方でいいのか。
これが「アッパーVSロウワー両方行った方がいいの」問題です。
で、早速ですが解答を。ずばり「どちらか片方でよい」。
アッパーでもロウワーでも、かのフォトジェニックな景色は堪能できます。
なので、あえて一気に両方行かなくてもいいのではと。少なくとも「絶対に両方行くべきである!」と断言するほどの差異はないと思います。(個人的見解)
というわけで、2つめの「アッパーVSロウワー選ぶならどっちがいいの」問題についても自動的に解答が導き出されました。
ずばり、どっちもキレイだから「どちらでもよい」。
アッパー、ロウワーどちらもまんべんなく美しいので、個人的には両方好きです。どちらに行くかは、気分で選んでよいかと思います。
気分で選べるぐらいには、それぞれに特徴もあります。
アッパー・アンテロープキャニオンの特徴
98号線沿いに駐車場と小さなツアーブースがあります。
まずは駐車場に車を止めて、ブースで参加申し込みを。
催行は「Antelope Canyon Navajo Tours」。
ツアーは1日5回(8:45、10:00、12:45、14:00、14:45)、所要約1時間。
料金は大人60ドル、小人(0〜12歳)30ドル。(税もろもろ込み)
なお、有名な「Light Shafts(光の軸)」はアッパーでしか見れません。
狙い目は、太陽が真上に上る正午。
それ狙いのフォトツアーも用意されています。
1日1回(11:00)、所要約2時間。
料金は160ドル。(税もろもろ込み)
ツアー会社のページによると、Light Shaftsを見るチャンスは、春の終わりから9月いっぱいまでだそうで。期間中でも曇りだったらアンラッキー。
私は見れませんでした、Light Shafts。
まあ11:00のツアーに参加してないしな。(お財布の事情で)
12:45のツアーならまだ可能性あるでしょ、とか思って参加したのだけどやっぱり見れず。ちぇ、いつか11:00のやつに参加してやる。
アッパーでは、駐車場からこの車でキャニオンの入り口まで運んでくれます。ドナドナ。
で、横から中へゴー。
Light Shaftsはなくとも、充分見応えあります。
中はひんやり涼しくて、ハードな工程もなくて、飲み水とか帽子とかをうっかり忘れても全然問題なし。
もちろん写真撮影OK。ただし三脚や自撮り棒は禁止です。
ロウワー・アンテロープキャニオンの特徴
98号線からロウワー方面へ左折してまもなく、左手に大きな駐車場と建物が。
建物の中に、ロウワーのツアー申し込みカウンターがあります。
催行は「Kens Tours」。
9:00から15:30まで30分おきに催行、所要約1時間。
料金は大人50.4ドル、小人28.4ドル。(税もろもろ込み)
ロウワーは建物からすぐのところに入り口があるので、徒歩で向かいます。
で、上から中へゴー。
階段を降りている途中で「危ないから物落とさないよう気をつけてー」と言われますが、みんなポロポロなんか落とします。リップクリームだとか、カメラのキャップだとか。
ロウワーではLight Shaftsは見れないものの、やっぱり充分フォトジェニック。
ナバホのガイドさんがiPhoneの魔術師だったので、いろいろ設定をいじって素敵写真を撮影してくれました。
アッパーとは違い、狭い岩場をくぐり抜けたり、階段を上り下りしたりと、冒険要素が強めなのがロウワー。とはいえ、そこまでハードではありません。
個人的にはこっちの方が好きです。わくわくします。
もちろん写真撮影OKですが、やはり三脚やGoProは禁止です。
まとめ
アンテロープ・キャニオンは、アッパーもロウワーももれなく美しい。
Light Shaftsが見れなくても、その造形美は充分圧巻です。(決して強がりではない)
どちらを選ぶかは、もう好みの問題。
のんびりまったりなアッパーか、アドベンチャーなロウワーか。
もしくはLight Shafts狙いで、11:00発のアッパーか。
時間とお財布に余裕があれば、160ドルのアッパー・フォトツアーからのロウワーの豪華2本立てもアリかと思います。(あー、余裕ほしい)
(おわり)
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