世界屈指のパワースポットと言えばセドナ。
セドナと言えばボルテックス。
ボルテックスとは、地球のエネルギーが集まって渦巻いている場所のことで、セドナにはいくつものボルテックスが点在していると言われています。
「地球のエネルギー?」
「渦巻くって、どういう風に?」
今そんな疑問を持たれた方も少なくないでしょう。
ええ、分かります。私も最初はそう思いました。
「え、渦潮なの? 鳴門なの?」と。
しかし実際には、鳴門のように海が渦巻いているわけじゃありません。
というか、アリゾナに海はありません。
ボルテックスのエネルギーとやらは、目に見えるものではないのです。
うーむ。モヤっとしますね。
だけど、実際に足を運んでみると、私のモヤモヤは霧が晴れるみたいに消え去りました。
「おお、これがボルテックスか」と。
「たしかにエネルギー、出てるわ」と。
「Don’t think, feel. 」の世界です。ふわっとした説明ですみません。
以来、ほぼ毎年のようにセドナのボルテックスを訪れている私。
正直そこまでスピリチュアルに傾倒しているわけではないのですが、エネルギーだとかスピリチュアルだとかを度外視しても、純粋に景色が抜群に美しい場所なので大好きなんです。
というわけで今回は、セドナの中でも特にエネルギーが強いと言われる4つのボルテックスについて詳しくご紹介したいと思います。
ボルテックスの歩き方
ボルテックスにはそれぞれ属性があり、それらは男性性と女性性に大別されます。
男性性の特徴: 勇気、行動、改革、自律、決断、積極性など
女性性の特徴: 受容、調和、共感、優しさ、柔軟性など
人間は本能的に、足りないパワーを補って心身のバランスを取ろうとするもの。
例えばもしその時男性性が不足していれば、無意識に男性性を帯びたボルテックスに惹かれたりするんだそうです。
1日で複数のボルテックスを訪れる事も可能ですが、タイトに動き回るのもなんだかもったいないので、のんびり、じっくり、気の向くままに見学される事をおススメします。
中には数時間のトレッキングを要するポイントもあります。歩きやすい服装で訪れるのは言うまでもありませんが、飲み物の準備や、日焼け対策もお忘れなく。
ベルロック
見た目がまさにベルのよう。真っ赤なベル。
フェニックス国際空港から車やシャトルバスで北上して来た場合、セドナに入って最初に目にするのがおそらくベルロックでしょう。
所要時間:1〜2時間
パワーの属性:男性性
自己責任で上まで登れます。
が、途中からロッククライミングみたいになるので、素人には無理ですたぶん。
自分が気持ち良いなあ、と思う所まで登ったら、あとはのんびり腰掛けてパワー充電してください。
ちなみに、駐車場は2箇所ありますが、北側の方がベルロックに近いですよ。
カセドラル・ロック
その名の通り、岩がまるで教会のごとく荘厳にそびえています。
私はこのカセドラル・ロックが一番好きです。何故でしょう。女性性が欠けているんでしょうか。
所要時間:2〜3時間
パワーの属性:女性性
途中で岩をよじ登ったりするなど、トレイルコースが程よくハード。
その分、登りきった時の達成感が非常に心地よいです。
上からの景色も最高。
駐車場がちっちゃいので、できるだけ早めに来て場所を確保されるとよいでしょう。
エアポート・メサ
セドナ空港のすぐ近くにある、エアポート・メサ。
あ、セドナ空港は、ツアーヘリや個人所有の小型飛行機なんかを飛ばす小さな空港です。
所要時間:30分〜1時間
パワーの属性:男性性
駐車場からほんの15分程度で頂上に着いちゃう、お手軽ボルテックス。
とはいえ、頂上は360度近く視界が開けているので、セドナをぐるっと見渡すことができます。
サンライズとサンセットの時間には、人がたくさん集まってくる人気スポット。
のわりに見てください、この小さな駐車場。9台しか置けないんですよ、もう。
もし、駐車場がいっぱいだった場合は、もう少し先まで行くと空港の手前に大きな駐車スペースがありますので、こっちに停めましょう。ちょっと遠いですが。
「The Sedona Airport Overlook」からの景色も、なかなか素敵ですよ。
ボイントン・キャニオン
4つの中で一番パワーが強いと言われているボルテックス。
私はここへ行くと何故かぐったりします。
所要時間:4〜5時間
パワーの属性:女性性&男性性
ここには、女性性と男性性の両エネルギーが渦巻いているのだそうです。
両性のエネルギーバランスを整えてくれるのだとか。
トレイルは、森の中を歩く片道2時間強のロングコース。
最初の方で「Vista Trail」という短いコースへ分岐しますので、体力に不安のある方はこちらを選ぶのもいいでしょう。
ちなみにVista Trailは、女性性の強い「カチーナ・ウーマン」と呼ばれる岩のふもとがゴールです。
とまあ、ここまで4大ボルテックスを紹介してきましたが、せっかくセドナに来たからと言って、やっきになって全てを訪れる必要はないと思います。
セドナの魅力はこれだけじゃないですから、ボルテックスに終始してしまうのも、むしろもったいないと思うのです。
もし、どのボルテックスへ行こうか迷った時は、自分の本能と直感に身を委ねてみてはどうでしょう。
「なんとなくここへ行きたいな」「ここはちょっと行きたくないな」
そんな感じで選んでみると、ちょっとスピリチュアルめいていて素敵じゃないでしょうか。
各ボルテックスのトレッキング・レポートや、その他のセドナの魅力については、また別の機会に。
それでは、最後まで読んでくださって、ありがとうございました。