ブライスキャニオンは、数あるグランドサークルのスポットの中でもわりかし地味めである。
いや、あくまで個人的なアレですが、他のスポットと比べると見どころが少ない気がするのですよ。
広大さならグランドキャニオンが圧倒的だし、フォトジェニックぶりならアンテロープキャニオンの魔法めいた造形には敵わないし、アクティビティーではザイオンの「ナローズ」が刺激的だし。(個人的な意見です。)
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ブライスキャニオンは本当に脇役なのか
ちなみにブライスキャニオンはこちら。
ブライス・キャニオン国立公園【住所】UT-63, Bryce, UT 84764
ザイオン国立公園から車で東へ2時間、アンテロープキャニオンからは2.5時間。
アクセスは悪くないのだけど、これまではブライス飛ばしてザイオンからアンテロープ(もしくはその逆)行っちゃう事がほとんどでした。
正直ブライスキャニオンは脇役ポジションだったのですよ。個人的に。
というのも、しょっぱな(2011年)の印象がいまいちパッとせず。
その時はベガス発着の周遊ルートで、ベガスからブライスキャニオンに直行して(ザイオンはすっ飛ばした)サンセットを拝み、ブライスの町に泊まって翌朝サンライズまで拝んだのだけれど。

いや、美しかったのだけどね。
フードゥーが円形状にひしめいている光景は壮観なのだけどね。
あ、ちなみにこういう槍状の土柱はフードゥーと言うらしい。
これ、別の場所(ナチュラルブリッジス国定公園にて)でみっけた地形呼び分けガイド。為になる。

しかしその円形状というのが、広大さを削ぐ原因でもあったりして。
ざっと全景を見渡せてしまう辺りに、奥行きの無さを感じてしまったといいますか。
や、ディスってるわけじゃないのだけど、ほんのちょっと残念だったのです。個人的に。
トレッキングをしたら印象がガラリ
成り行きでにわかにブライスキャニオンを再訪したのが2015年秋。
この時、はじめてトレッキングコースを歩いてみたのです。
「ナバホ・ループ・トレイル」という、フードゥーの根元へ降りていくコース。展望スポット「サンセット・ポイント」がトレイルの入り口になっています。

行きは終始下りで、帰りは終始上り。行きは良い良い帰りは怖い。谷系トレッキングあるあるですね。
しかしまあ、このトレイル、とてもよかった。
降りるほどに空が狭くなって、フードゥーに光が反射して、辺り一面がほんのりオレンジ色なのです。

くり抜いたのか、自然にできたアーチなのか。誰だか知りませんが、すみません勝手に撮って。


柱の隙間をぬって、モミの木が空へ伸びていました。
仰げば、空のブルーと柱のオレンジが水と油みたいに弾き合っていました。

この写真、気に入っているのです。
なんかフォトショでコラージュしたみたいな違和感でしょ。
素敵だったな。音もなく、静かで。美しかった。
なお、所要は片道30分〜1時間程度だったと思います。
道すがらに野生動物と遭遇したりも
トレッキングをして初めてブライスキャニオンの魅力に気付いた私。
気付くやいなや、連鎖的にその他の魅力も思い出してきました。
ザイオンからブライスキャニオンへ続く9号線もその一つ。
思い起こせばいつも野生動物がいるのです。かわいいのです。

鑑賞会がにわかに開かれるのです。楽しい。

このかわいい生き物なんなの。
たぶんオオヒツジです。Google先生いわく。
これまで幾度となく9号線を通っていますが、野生動物遭遇率はほとんど100%のような気がします。(あ、正確な統計じゃないから、出会わなかったらすみません。汗)
私は8〜9月辺りに訪れる事が多いのだけど、季節が変わればまた違った野生動物に出会えるかもしれないですね。
まとめ
ブライスキャニオン国立公園は決して脇役ではありませんでした。
(勝手に脇役認定していたのは自分)
上から景色を眺めるだけでなく、ぜひ「ナバホ・ループ・トレイル」をトレッキングすべし、と思います。
再訪時には宿泊しなかったので、次回はぜひ宿泊してもう一度サンライズを拝みたいな。
まだまだ他にもトレッキングコースがあったので、またいろいろチャレンジしたいな。
ああ、いろいろ夢が広がってきました。
脇役とか言ってごめんなさい。
あんたやっぱり国立だよ。ビバ国立。
(おわり)


