ハワイ 旅日記

【ハワイ】カウアイ島のとっておきビーチ5選 - ビバ!ゴロ寝

今回初めて上陸したのです、カウアイ島。
いやあ、素敵でしたよ、カウアイ。直前までハワイ島にいたのだけど、なんだか明らかに空気が違う。
生と死のハワイ島、菩薩のようなカウアイ島。なんかそんな感じ。
牧歌的でピースフルな空気感に終始脱力しっぱなしでした。

ビバ、カウアイ。のどかな島の、のどかな浜辺で、のどかに読書。ときどき昼寝。ああ、また行きたい。

カウアイ島で一番のまったりエリア、ハナレイ湾を望む「ワイオリ・ビーチ」

リフエ空港から北へ伸びる56号クヒオ・ハイウェイを北上し、いつもにぎにぎしているカパアを通り過ぎて島の北端へ向かいます。
途中、高級リゾート・プリンスヴィルへ入る交差点をデフォルトでスルー。
さらに車を走らせると、ハナレイという情緒たっぷりの町があります。

56号線からハナレイを望む。

桃源郷かよ。この天国みたいな景色は、ハナレイ橋(水路に架かる小さな橋)手前のヘアピンカーブの突端から。車2、3台停められる程度のスペースがあるので、通りかかるたびに停車して景色を眺めておりました。
緑、青、ティーリーフの赤。心象風景のハワイを具現化したような。胸に刻み込みたい景色です。

ちなみにその先にあるハナレイ橋も、ちょっと楽しい
すれ違いできないので、対向車が行き過ぎるのを待ってから橋を渡ります。

橋手前の標識には「LOCAL COURTESY IS 5-7 CARS」とある。
地元ルールじゃ5〜7台ずつ譲り合いするよ、という事らしい。
「courtesy(礼儀、作法)」を使った言い回しをあまり見た事がなかったので、対向車の通過待ちしてる間に即ググりました。意味を知って、なんかほっこり。
ハナレイのこういうとこ、好き。

おっと。ハナレイ愛が溢れすぎましてすみません。そろそろビーチ情報をば。
ハナレイ橋を過ぎてまもなく、素朴なショッピングモールが見えたらそこがハナレイの町。そして、モールのすぐそばに「ワイオリ・ビーチ」はあります

ハナレイのショッピングモール。ランチの調達も可。

安定の人まばら具合。
ビーチパークの専用駐車場があるのかどうだか分かりませんが、私はモールの駐車場に停めて、歩いてビーチへ行きました。徒歩5、6分だったかと。

けっこう広いので、どこでも好きなところにゴロンできます。
そして焼く。寝る。ときどき海に入って、いかにも南国らしい谷あいの緑を眺める。至福。

すぐそばにモールがある便利な立地も魅力です。
スーパーもあるので、ちょっとしたスナック菓子なんかも調達できるし。
気軽に島ビーチを堪能するのにうってつけなワイオリ・ビーチでした。

遠浅のエメラルドブルーがきらめく「アニニ・ビーチ」

さっきの56号クヒオ・ハイウェイを、プリンスヴィルの東で海方面へ曲がると細い道の先に「アニニ・ビーチ」があります。
交差点手前に「ANINI BEACH PARK」こちらの標識はあるのだけど、ぼやっとしてるとスルーしがち。何気ない交差点です。
なお、ビーチの前に専用の駐車スペースがありました。

海は遠浅のエメラルドブルー。けっこう先まじゃぶじゃぶ歩いて進めちゃう。
あの大きな流木まで、立ち泳ぎぐらいで行けちゃう。

そんなアニニビーチはけっこう横に長いのです。東の方は石多め。西へずっと奥の方まで行くと砂さらさらで快適。なので、ゴロ寝目的の場合は西側がオススメです。

Myゴロ寝セット。

ちなみに、今回の旅のお供はブライアン・W・オールディスの「地球の長い午後」。
正直、初SFでこれはレベル高すぎました。ぶっ飛んでる。想像力フル回転させて、ぐるぐる回って思考が溶けて、気づけば寝てる、そして起きる、の繰り返し。帰国して2ヶ月になろうとしていますが、未だ読了ならず。
ともあれ、うとうとしっぱなしのアニニのひと時が、なんとも言えず至福なのでした。

あ、そうそう。
南から56号線をアニニ・ビーチ方面へ向かっていると、途中がカリヒワイ川を渡る高架になっていて、そこがちょっとしたツリートンネルになっているのです。(アニニ・ビーチへ続く交差点のすぐ南の辺り)
そのトンネルがなんともゴージャスで。一瞬なのだけど、本当に素敵なのです。何故だかスーッと胸がすくのです。大好きなゾーン。

ちなみに、コロアへ向かうマルヒア・ロードもツリートンネルで有名。
ここも素敵なのだけど、個人的にはカリヒワイの高架の方がお気に入りです。

木陰のトンネルを抜けると、そこは秘密の「ドンキー・ビーチ」

同じく空港から56号線を北上し、リゾートエリア・カパアを通り過ぎて、ケアリア・ビーチの眺望を横目にさらに進むと、ささやかな右折路がありまして。
ドンキー・ビーチの標識はありません。うっかりスルーしがちです。

なお、「カウアイ・マルチユーズ・パス」というハイキングやらサイクリングやらのできる歩道が、カパアの南から沿岸を北に8マイル(13km弱)ぐらい伸びていて、その北端ちょい手前がドンキー・ビーチへの入り口でもあります。

なので、56号の右折路手前にハイキングのアイコンの標識がささやかに立てられていました。併せて駐車場のPマークも。とにかくそれらを目印にするっきゃないドンキービーチなのであります。

さて。右折路の先の小さい駐車場の脇に、さっそくメルヘンな小径が。

木陰がきらめいて、鳥がチュンチュン鳴いていて、なんともドリーミー。
わくわくしながらトンネルを抜けると、ちょうどカウアイ・マルチユーズ・パスのメインロードに突き当たります。それを突っ切ると、いかにもビーチに続いていそうな獣道が。

轍に沿って降りていくと、でました、ここが「ドンキー・ビーチ」です。

さらさらビーチ。さくっと一望できる小さい砂浜に、カップルが2組。
おっとちくしょうカップル専用か?と思ったのだけど、他にもサーファーが2人ほどせっせと波乗りしていたので、「よし(←何が?)」と拳を握って、おなご一匹ひるまず乗り込んでやりました。

それにしてもシークレット感たっぷりの素敵なビーチ
小さいけれど、その分人も少ないので、やはりのんびりゴロゴロにはうってつけ。

それなりに波もありましたよ。波の良し悪しはとんと分かりませんが。
少なくともサーフィンの練習にはいいかもしれない。
私(ド初心者)、にぎにぎしている海だとろくに練習できない(他のサーファーに気を使う)のだけど、ここならできそう。人少ないし。

唯一気になったのは駐車場。あまりにも人気がない。オアフで車上荒らしあいたてホヤホヤだったので、その辺センシティブになってまして。
2時間ぐらいビーチに滞在して、車は幸い無事だったものの、ちょっと気になる人気のなさでした。
みなさんも車上荒らし対策は万全に。いや、のどかなカウアイと言えど、何が起こるか分かりませんから。

そんな、秘密のドンキービーチ。
マルチユーズ・パスを通ってチャリンコで来るのもいいかもな。あ、そしたらチャリンコの置き場に困るな。やっぱり車だな。

そうそう。ここから56号を少し北へ行ったところに、美味しいハンバーガー屋さんがありました。

オノ・チャー・バーガー」。友人とハナレイへ行く途中で立ち寄ってみました。
56号北上中、右手に見える赤い建物です。

この日は3人いたので、ひとりバーガー1個ずつと、ポテトとオニオンをば。
バーガー、半分に割ってくれました。食べやすい。さんきゅう。
ソースがタルタルっぽくて、パテに炭火風の香ばしさがあって、全部美味かった。
ノースや東海岸を散策する際には、またぜひ立ち寄りたいお店です。

ライフガードからウミガメまで。至れり尽くせりの安心ビーチ「ポイプ・ビーチ」

島の南側のリゾートエリア・ポイプにある、その名も「ポイプ・ビーチ」。
車はビーチ前のレストラン「Brennecke's 」の横の駐車場に停めたり、ビーチクラブの駐車場っぽいところに停めたりいろいろしたのだけど、正式な駐車場はどこなのだろう。どこに停めてもお咎めはなかったけども。
どなたか正しい駐車場をご存知でしたら、教えてください。

さて。ポイプビーチ。常時ライフガードもいるし、シャワーもあるし、もちろんトイレもある。Brennecke's の隣にスナック屋さんもあって、アイスなんかも売っている。何でもある。何でもこい。

カウアイ島に着いて2日もすると、ポイプビーチでさえ「うーわ、混んでる」と思いがちなのだけど、ワイキキの光景を思い浮かべると手のひら返し的に「あ、やっぱ空いてるわ」と思える、それぐらいの人数感です。

ポイプに来る途中にもいろいろ買い物ポイントがある(リフエとかコロアとか)ので、買い出しにも困らない。コロアの北西ラワイにあるおしゃれスポット「Warehouse 3540」でポケ丼を調達して、ポイプビーチで食べたりもしました。(食べてると、鳥たちがグイグイ寄ってきた。)

「Warehouse 3540」のワゴンのポケ丼。あわよくば、もっとつゆだくでお願いしたかった。

アイス食べて、ゴロゴロして、読書して、焼いて、ときどき海に入って、ぐうたら三昧やっていると、にわかに海からウミガメが上がってきました。

人に慣れているのか、取り囲まれても悠然としておられる。
私もキャピって近づいちゃいましたが、ライフガードに怒られました。触っちゃダメなんだと思ってたけど、近づいちゃダメだったらしい。
ごめん。ゆっくり昼寝するがよい。
それにしても、かわいい生き物であることよ。

便利な施設が揃ってて、それなりに賑やかなのにも関わらず、こうして自然の生き物と交流もできてしまう、なんでもござれのポイプ・ビーチ。ばんざい。

日暮れが近づくと少しずつ人が集まってくる、サンセットの名所「ソルト・ポンド・パーク」

南国に来たら、海にちゃぷんと沈むサンセットはぜひ見ておきたいところ。
カウアイ島と言えば、北端ハナレイ湾のサンセットが島随一、いやハワイ随一のサンセットと名高いのだけれど、私が泊まってたのは島の南のカラヘオという町。

(関連記事)【ハワイ】宿泊費の高いカウアイ島で、快適な安宿に泊まった話

ハナレイでサンセットを見てから帰路につくとなると、道中小1時間、真っ暗。夜の運転、怖い。むり。

というわけで、南側で美しいサンセットが見れるスポットを探してみたところ、たどり着いたのが「ソルト・ポンド・パーク」。お気に入りのオールドタウン・ハナペペから南へ5分ほどのところです。

サンセットの1時間ほど前に駐車場に着いたので、車中でSF読みつつ、うとうと。思えば、カウアイ島にいる間終始うとうとしてたな。贅沢な時間割だった。ふう。
そんなこんなで日が傾くにつれ、人も少しずつ集まってきました。
地元のファミリーが、いろいろ持ち寄って、浜辺沿いの東屋で食べたり飲んだりしていました。BBQしている人たちも。毎週末、仲間や家族とこんなふうに過ごせたら幸せだろうなあ、としみじみ。

私も車を出て、浜辺へ向かいました。
ビーチに座って、夕陽を眺めました。

ああ、ビバ・カウアイ。
夕陽ってなぜこんなにもピースフルなんでしょう。
サンセットを見るために人が集まってきて、特別な話をするでもなく、ただ静かに落日を眺める。その時間と空間がまるごとピースフルなんでしょうね。
いやあ、本当に洗われます。心が。

つまんでみたりもした。やりたくなるよね。こういうの。
ちなみに5連のリングはキラウエアのおしゃれブティックでゲットしたやつ。カウアイ、素敵なお店がたくさんありました。また別記事にまとめる予定です。

太陽が海に沈みきると、集まった人たちは、また静かに去っていきます。
なんだか胸に、ぽうっと暖かい火が灯ったような気がして、この感覚がいわゆる幸せというやつなのかしらと自問しながら、去っていくのです。たぶんきっとみんなそうです。私もまた、胸に灯った火の熱を感じながら、ゆっくりと車を走らせました。

ああ、また来たいな、カウアイ島。

まとめ。カウアイ島のビーチは、おしなべて美しい。そしてのどかである。

もう、ほんとに、どのビーチへ行っても、のんびりゆるやかな島じかんを存分に味わうことができました。
これまでにオアフ、ハワイ島、マウイに滞在したことがあるけれど、こと、のどかさにかけては、やっぱりカウアイ島が一番だと思う。もしかすると美しさもハワイ随一かもしれない。海と緑に囲まれた牧歌的な風景が、単純に好みだったこともあるだろうけど。

いやはや。いつかプリンスヴィルの高級リゾートに泊まって、帰路の心配することなくハナレイ湾のサンセットを眺めたいもんです。いや、ほんと。これ人生の目標。
(おわり)

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  • この記事を書いた人
絶景ライター あゆ

絶景ライター あゆ

絶景フェチ目線の旅情報とリポートをお届けしています。 ハワイ、セドナ、アメリカ南西部、アジアに行きがち。 海、砂漠、荒野など、ひろーい場所が好きです。

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