【アメリカ】まるで鳥になった気分「チムニー・ロック」ニューメキシコ

ニューメキシコ州のゴーストランチ。
画家ジョージア・オキーフが晩年を過ごした場所。

(関連記事)【アメリカ】画家オキーフが愛した「ゴースト・ランチ」ニューメキシコ

ここにチムニーロックという岩があります。
オキーフもやっぱり描いておられます。

出展:Milwaukee Art Museum ウェブサイト

チムニー(煙突)のような岩は、いわゆる「ビュート」と呼ばれる地形。
北米大陸のそこここにあります。モニュメントバレーの景観もビュートのたまもの。
ちなみに、頂上がさらに大きくテーブル状になっている地形は、いわゆる「メサ」と言われるやつです。

モニュメント・バレー

そういうわけで、チムニー・ロックと呼ばれる岩は他にもいくつかあったりします。
そういやセドナにもある。

ゴーストランチのチムニー・ロックもまた、よくある名前の珍しくない岩だけど、その頂上から望む光景はけっしてありふれたものではありません。

はい、チムニー・ロックのトレッキングコース。登ってみました。
往復2時間の「岩場系」トレッキングでありました。

まずはウェルカムセンターでチェックイン

ウェブサイトによれば、ゴーストランチには9つのトレッキングコースがあるようです。

出展:Ghost Ranch Education & Retreat Center ウェブサイト

続けて2、3コース行ってみようかとも思ったけれど、運動不足のアラサー(当時)にそんな根性はなかった。
というわけで、チムニー・ロックコース1択で。マップの1番です。

ところで、こういうマップを見たりすると、なんか複雑だなあ、本当に大丈夫かなあ、一人で行けるかなあ、などいろいろ先案じの心が湧いて不安になりませんか。私はなります。方向音痴だから余計に。

だけど経験上、先案じはいつも取り越し苦労に終わるので。
「とりあえずいっちょ行ってみる」っていうのが、私の旅の裏モットーです。(なんだ、裏って。)

さて。トレッキングをする前に、まずはウェルカムセンターでチェックイン。
受付で名前と出発時間を書きます。安全上の理由だそうです。
いつまでも戻ってこなかったら探しに来てくれるんですって。ありがたや。
以前セドナでトレッキングしてて迷子になってプチあわあわした事もあったし。(落ち着いて来た道を引き返したら、なんとか戻れた。冷静、大事。)
ともあれ安心してトレッキングへレッツゴー。

道なき道を歩いたり、登ったり

コースの入り口。

あれですよね、チムニー。遠くない? 高くない?
しかしまあ、ここまで来たらとりあえずいっちょ行ってみましょう。
あ、道中日陰はありません。暑さ、日焼け対策必須。もちろん水も。

一応、踏み固められた轍のようなものがあるのだけど、ときどきこんなストイックなポイントも。

ここ? あってる? 的な。

足踏み外したら振り出しに戻りますよね、的な。

まあ、こういう踏み外したらゲームオーバーなファミコン道は、アメリカのトレッキングコースではほとんどデフォルトな気がします。
おどけて道っぺりを歩いたりなどしません。一人でおどけるメリットもないし。インコース死守。

ずいぶん上まで登ってきました。チムニーももう間近。
と、そこにこんな石が落ちていました。

「One World. One time through. Go make your dreams happen. We love you Guy!」

一度きりの世界、一度きりの時間。行きなさい。夢を叶えるために。私たちはあなたを愛しています。

なんと素敵なメッセージ。この石がなぜここにあるのかは謎ですが、いやはや、なんだかありがたい。ありがとう。今もあるのかな。(当時2013年)

チムニー・ロック頂上で鳥になる

入り口から歩いたり登ったりすること、約1時間。
ついにチムニー到着です。

鳥になったら、こんな気分だろうか。
遠くでアビキュウ貯水池がきらめいていました。
ぽつぽつと丸い低木が、鳥の群れの隊列のようにも、あるいは水面のさざ波のようにも見えて、なんだか大地があっちに向かって流れているみたいなのです。
持っていかれそうで、そわそわしました。

高所系の眺望スポットは他にもいろいろあるけれど、鳥の気分になったのはここが初めて。
さっきのメッセージが頭の中をリフレインします。
「行きなさい。夢を叶えるために。」
飛び立てる気がしました。
だけどマックスでへっぴり腰だったのは、ここだけの話。

トレイルを戻って、ウェルカムセンターでチェックアウト。
戻ってきた事を、受付でお知らせしたのだったかと。いや、戻った時間を帳簿に記入したんだっけ。(うろ覚え)

木漏れ日のベンチで休憩しました。
小鳥がさえずっていました。
チムニーロックで鳥の気分になって、まさか本当に鳥になったわけじゃなかったけれど、心は鳥でした。
世界が広い事を知った気がしていました。鳥になったって、どこまでも行けるわけじゃないのだろうけれど、それぐらい世界が大きいのだという事が、妙に心地よかった。

オキーフも、ここでそんな事を思い巡らせたりしたんでしょうか。
もしそうだったら、なんかうれしい。
(おわり)


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