アジア 台湾 旅日記

【台湾】台湾鉄道で九份へ行ってみた、しかも朝。

台湾名所と言えばココというぐらい、定番化している観光地「九份(ちぅふん)」。
あの、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の舞台のモデルとなった、と言われているところ。


出展:台湾観光協会ウェブサイト

だがしかし。
宮崎駿監督がはっきり「違う」と言っているのを、以前YouTobeか何かで見たので(ソースを探すと、まだYouTubeに転がってました)、まあ、そういう事のようです。
とりあえず台湾の九份は、千と千尋の舞台ではない。いえっさー。


出展:スタジオジブリ公式ウェブサイト

でも、赤提灯の路地に屋台が連なる光景は、確かに似ている。
劇中でも美味しそうな中華っぽい食べ物食べてたし。
あの極彩色な感じが中華文化圏な感じだったし。

なので、九份は「千と千尋の舞台ではないが、それっぽい雰囲気を満喫できる場所」としてカテゴライズする事とします。
いや、ジブリマニア(←わたし)としては、こういうの大事だから。
だけど、そもそも千と千尋うんぬん関係なしに、老街ならではの混沌とした佇まいが情緒たっぷりで魅力的な九份。
こういうところ、とても好きです。



というわけで、我々も言ってみる事にしました。
あえて、赤提灯の灯らない午前中に。
人混み苦手なんですよ。
夜の九份は満員電車ばりだと聞いて、ぶるってしまいまして。

台北駅から台湾鉄道で九份へ

まずは、台湾鉄道「台北」から、最寄駅「瑞芳(るいふぁん)」へ。
列車の種類は、普悠瑪(=立ち乗り禁止の特急)、自強(=特急)、莒光(=急行)、區間(=各駅)
運賃はそれぞれ、普悠瑪・自強(=76元)、莒光(=59元)、區間(=49元)
なお、悠遊カード(よーよーかー)という交通ICカードを使うと、運賃が10%オフ

悠遊カードについては別記事にまとめました。
(関連記事)
【台湾】台北で悠遊カードを使ってみた。

基本的に「區間」以外は、全席指定だそうな。
指定席に乗りたい場合は、券売機や窓口で乗車券を買う必要があるようです。
悠遊カードだと座席指定できないので、「自強」や「莒光」に乗ったところで立ち乗りです。
「普悠瑪」にいたっては立ち乗り禁止なので、悠遊カードの場合は乗っちゃダメなんですって。
(厳密には乗れるけど、乗ったら罰金的なものがあるそうな。)
ただし、料金はどれに乗っても(普悠瑪以外)片道44元(49元の10%オフ)
所要時間は特急・急行が40分弱なのに対して、各駅が50分ぐらいなので、さほど変わらず。
というわけで、九份ぐらいの距離なら悠遊カードで「區間」に乗るのがベストな気がします。

我々は、悠遊カードで午前9時発ぐらいの「自強」に乗りました。
もしお客さんが少なくて座席が空いてたら座っていいとの事だったので欲かいてみましたが、やっぱムリでしたー。
いくら九份つっても朝だし。空いてるよね。という読みの浅はかさ。
九份は朝から人気なのだね。同じく人気観光地「十分(しーふぇん)」へ向かう人たちも乗ってたっぽいし。
40分立ち乗り。まあでも、流れる景色に夢中になってたら、あっちゅう間でした。

なお、帰りは素直に「區間」で。13時半ぐらいだったかな。座れました。空いてました。

「瑞芳」駅からは、タクシーで九份まで

バスだと15元だそうですが、バスってややこしいじゃないですか。
日本にいる時でさえ、バスに限ってはちょいちょい運転手さんに確認するもの。

タクシー乗り場は、駅を出てすぐ目の前。九份までは固定料金205元
いやはや観光地価格ですわ。
でも、日本円で800円ぐらいでしょ。2人で割ったら400円じゃない。ね。
乗ろうよもう、乗っちゃおう。的な。ね。
しかしなぜタクシーに乗る時って、何かに同意を求めたくなるんでしょうか。
我々は、いったい何に同意を求めているんでしょうか。
ともあれ、タクシー15分弱で九份へ到着しました。

朝の九份は、道に光が差している

あなたは、こんな九份を見た事がありんすか。

人がいません。石畳に朝の光が降っています。
歩ける。のんびり歩ける。おお。
ちゃんと店は開いていたので、ゆっくり散策できました。
とはいえ、何を食べたり買ったりするでもなく、ただぶらぶらしただけ。
せっかくの晴天だから、どっか景色のいいところでお茶でもしようよ。
というわけで、おおかたの日本人が立ち寄るらしい茶藝館「阿妹茶樓(あーめいちゃーろう)」へ行ってみることに。

阿妹茶樓、一番乗りでした。座席選び放題。
一番眺めのいいテラスの奥の席をチョイスしました。

いやあ、絶景かな。海と空の青が実に清しい。
鮮やかな青はまさに南国のそれ。なのに山に霞がかかっていて、なんとも不思議な景色でした。
この日は11月下旬にも関わらず、気温29度の夏日だったのですよ。
汗ばむ陽気でした。
しかしあえて暖かいお茶セットをば。
「暑い日は熱い茶を飲むとスッキリする」とエジプトの人も言っておられますし。

店員さんは、やはり日本語スキル抜群でした。
ここでいただいた緑豆糕というお菓子が、もうツボすぎて。

見た目は落雁だけど、味はきびだんご。ほろっとほぐれるやらかいきびだんご。
もともと岡山行ったら絶対買うぐらいのきびだんご狂なので、これはもう、劇的にツボでした。
迷う事なく、ひと箱購入。

緑豆糕、いろんなところで売ってるんですね。
今度は食べ比べしたい。もう絶対。

お昼を過ぎたら早くもラッシュ

茶藝館を出る頃にはちょうど昼時だったので、その辺でささっと魯肉飯(るーろーふぁん)を食べて(まずかった)、早々に老街を引き上げました。
老街の出口へ引き返す道すがら、早くももう地獄絵図。
朝の静寂が嘘のよう。思うように進めない。
これ、夜になったらどうなっちゃうんでしょうか。恐怖。

老街を出た後は、ちょっと下ったところにあるファミマを物色し、寺院にサクッと立ち寄ってから瑞芳駅へ。
やはり帰りの足もタクシー。だってほら1人400円だから。ね。

列車の出発時間まで駅前をぶらぶらしていると、「瑞芳美食廣場」とやらを発見。
ローカルな雰囲気いっぱいの、フードコートのようなところでした。
ああ、お昼はこっちで食べればよかったよね。絶対美味しいよね。
次回来ることがあれば、そうしよう。(あるかな。)

しかし九份で食べた魯肉飯、あまりにもアレだったなあ。

これが我々にとって最初で最後の魯肉飯だったのだけど、魯肉飯の実力ってこんなもんじゃないんだよね、きっと。
次回はぜひ美味しい魯肉飯を食らうぞ。九份以外でな。
そう、心に決めた九份散策。

朝の九份も悪くないですよ。いや、とっても良かった。絶景だった。
台湾鉄道、安くて便利なので、また別のエリアにも行ってみたいです。
(おわり)

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絶景ライター あゆ

絶景ライター あゆ

絶景フェチ目線の旅情報とリポートをお届けしています。 ハワイ、セドナ、アメリカ南西部、アジアに行きがち。 海、砂漠、荒野など、ひろーい場所が好きです。

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